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奈良市防災リーダー研修2/23

奈良市防災リーダー研修が、令和7年2月3日(月)と2月23日(日)2日間、奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開催され、延べ210名の方が受講されました。奈良市自主防災防犯協議会が主催する、地域防災リーダーのための講座で、今年で4回目になります。

奈良県防災士会からは末田防災士が「地区防災計画を作ろう」という題材での講義とMCを担当し、同じ内容で2日間行いました。2回目の時は開演早々に会場の設備都合でプロジェクターが映らなくなり、また奈良市のパソコンも繋がらなくなって、急遽プログラムを変更して1限目に防災士会の講義を行うなどのトラブルが発生しましたが、臨機応変に慣れている防災組織の本領が発揮されたと思います。参加者の皆さんも奈良市の防災を担う方たちなので、全員が一体になって取り組んだ感がありました。

奈良市には昔からの安全神話がありますが、逆に経験が無いためリスク拡大の恐れや準備不足が懸念されています。今まで以上に地域自主防災会の重要性が叫ばれる中、有意義な研修会となりました。

<末田政一 防災士>

川上村東川地区避難計画(講演マイ・タイムライン等)

令和6年12月15日(日)川上村東川地区の「地区防災計画」策定について、7月から進めてきた地区防災計画のまとめとして末田防災士が東川地区住民対象にマイ・タイムラインの講義を実施。ちょうど15日でしたので「171災害伝言ダイヤル」の練習も行いました。

地区防災計画というとハードルが高いと思われがちですが、東川地区に八つある垣内のほとんどが土砂災害警戒エリアか浸水地区になっていて災害が発生する前に避難を完了する必要があることから、まず避難計画を作成しました。

まず7月に各垣内の役員対象に地区防災計画の説明会とワークショップを実施して、自分の地域の自然の特性と社会の特性を書き出して、避難時の計画をイメージしてもらいました。9月には防災士7名が8垣内の住民と一緒に「まち歩き」を実施して、危険箇所や一時避難できる場所などを調査しました。10月には9名の防災士が参加して、まち歩きで書き留めた地図を元に、危険地域や空き家などを色分けして地図を清書し、地区の特性や行動計画を文章にまとめました。住民の皆さんで作り上げたので、手作り感のある良いものが出来ました。その後役場で印刷原稿にしたものを最終講義の際に住民の確認してもらい、より自分事とするためにマイ・タイムラインを実施して、垣内ごとから家族単位の避難計画を策定しました。

地区防災計画の必要性が叫ばれていますが、なにから取り組んでいいのかわからない地域も多いと思います。地区防災計画の手本にしたいとのことで、県からも視察に来られました。避難計画の作成はもちろんですが、なにより住民の皆さんが改めて地域の事を考えるきっかけになったことが良かったと思います。東川地区は伊勢湾台風の際に大きな被害を受けていて、避難が遅れると孤立してしまう集落も多くあります。今回の避難計画が生きた計画になるように、またモデル地区として多くの方に知って頂ければ幸いです。

<末田政一防災士>

川上村東川地区避難計画書(地区防災計画)作成(8垣内分)

令和6年10月26日(土)川上村東川(うのがわ)地区において地区防災計画の作成が行われ、奈良県防災士会から9名の防災士が参加しました。地区防災計画の手本にしたいとのことで、県からも視察に来られました。取り組みにくい感じのある地区防災計画ですが、今回はまず避難計画を作成して、その後に要支援者プランや避難所開設運営と分けて作成してもらうことで無理なく取り組んで頂けて、手作り感のある良いものが出来ました。

今回の工程は、まず6月に打合せののち、7月に住民に向けて最初の説明会を行い、9月に防災士7名が住民の皆さんと歩きながら、危険箇所や一時避難できる場所などを調査した結果を地図にまとめ、地域の特性や社会の特性、垣内ごとに避難計画を文章にまとめたものを住民主導で作成しました。この後は役場の協力を得て活字清書と印刷をした冊子を全戸配布して、最後にまとめの説明会を実施する予定です。

避難計画の作成はもちろんですが、なにより住民の皆さんが改めて地域の事を考える切っ掛けになったことが良かったと思います。東川地区は伊勢湾台風の際に大きな被害を受けていて、ほとんどの地域が土砂災害警戒エリアにあり、避難が遅れると孤立してしまう集落も多くあります。今回の避難計画が生きた計画になるように、また繰り返し作成頂けるような練習の機会になりました。

<末田政一防災士>

川上村東川地区8垣内「まち歩きと避難マップの作成」

令和6年9月29日(日)川上村東川地区において「防災まち歩き」が行われ、奈良県防災士会から7名の防災士が参加しました。川上村東川(うのがわ)地区は、8地区の垣内から構成されていて、そのほとんどの場所が土砂災害警戒区域と浸水エリアになっています。過去に数度の災害に見舞われていて、人口減少も進んでいることから、いざという時に何処に行けばいいのかを考えるため、地区防災計画の策定を目指して、今回は「避難計画」の作成を行います。

事前に説明会の講義と、まち歩きの準備のワークショップを行ったのち、9月29日は住民の皆さんと歩きながら、危険箇所や一時避難できる場所などを調査しました。その後公民館に集まってマップの整理を行い、次回10月にマップを清書して防災計画を作成し全戸配布をしたのちに、再度説明会を実施予定です。

昨今、地区防災計画の必要性が叫ばれていますが、なにから取り組んでいいのかわからない地域も多いと思います。一度に難しいことをするよりも、一番大切なことから、出来ることからやっていくことが重要なので、今回の避難計画が他の方の参考になれば幸いです。

<末田政一防災士>

地区防災計画アンケート結果

12月18日の奈良県防災士会スキルアップ研修会に参加頂いた方に、地区防災計画実施アンケートをお願いしました。集計結果をアップします。
日本防災士会(本部)では地区防災計画推進委員会を設けて重点的に地区防災計画に取り組んでいます。地区防災計画の取り組みの主体は、地区の特性をよく知る住民の皆様であり、防災士は計画づくりや各種訓練をお手伝いする役割を担っています。
奈良県でも防災士の皆様の地区で取り組まれている情報をお知らせいただければ幸いです。

地区防災計画アンケート結果

令和4年度スキルアップ研修

奈良県防災士会令和4年度スキルアップ研修を12月18日日曜日に三宅町文化ホールにて開催しました。

当日は、47名の防災士が末田理事長、植村副理事長の熱心な講義を受講しました。

テーマは「研修・実技の進め方と災害発生時の防災士の行動」「避難所運営訓練の進め方」「マイ・タイムラインの進め方」「地区防災計画の進め方」の4講座、それぞれ50分間の内容でした。

受講者からは、「まちあるきの視点について」「集団を統制するコツについて」といった質問があり、それぞれ講師が答えました。

講義の合間では、参加された防災士同士のつながりのために挨拶するシーンもあり有意義な1日となりました。

講師役を務められた末田理事長、植村副理事長、ならびに受付や物販など運営にご協力いただいた皆さまありがとうございました。

奈良県防災士会 スキルアップ研修会の案内 (12月18日開催)

奈良県防災士会 スキルアップ研修会の案内

過日、会員様には掲題の研修についてご案内を行っておりますが開催日が近づきましたので、改めて案内致します。詳しくは、添付の資料を御覧ください。

【スキルアップ研修会】
[日時]2022年12月18日 10:00~14:50
[場所]三宅町文化ホール
[参加費]無料
[参加資格]奈良県防災士会会員(賛助会員含む),本年度のリーダー研修受講者で当日入会頂ける方

・出来るだけ来場の際は公共交通機関のご利用をお願いします。

[研修テーマ]
①10:00~10:50
「研修・実技訓練の進め方と注意点」
「災害発生時の防災士の行動」
(講師:植村相談役兼副理事長)

②11:00~11:50
「避難所開設・運営訓練の進め方(HUGを含む)
(講師:末田理事長)

③13:00~13:50
「マイ・タイムライン研修の進め方」
(講師:末田理事長)

④14:00~14:50
「地区防災計画の進め方」
(講師:植村相談役兼副理事長)

各セッション 各自、自由聴講頂けます。
事前登録の必要は有りませんが、開始時間の5分前までに受付し入場ください。
ご協力をお願いします。

 

災害から家族と地域を守る(地震編)

令和4年10月27日(木)十津川村体育文化センターにおいて防災講演会が開催され、十津川村各区より総代様及び関係者含め総勢37名が参加されました。奈良県防災士会より植村副理事長、八木沢理事が講師として出席。小山手十津川村長様より今回の講演を開催した目的、南海トラフ地震が発生した時には、隣近所と助け合う事が重要である旨の挨拶を頂戴しました。

続いて植村副理事長による「災害から家族と地域を守る(地震編)」の講演がありました。「南海トラフの発生確率は、30年以内に70~80%の確率で発生すると言われており、誰もが必ず遭遇する」「被害は沿岸部に集中する。その為奈良県に支援はしばらく来ない。その間は自分たちで乗り切る」等、解説頂きました。山間部での地震被害として、新潟中越地震発生後の山古志村の様子を動画で紹会した際は、皆様真剣に見ておられました。

後半は地区防災計画について解説され、例として植村副会長の地元である三宅町上但馬地区の事例を紹介頂きました。奈良県防災士会は令和2年、十津川村と「地域防災力向上に関する協定」を結んでおり、各地区での防災計画作成を協力する事をお伝えしました。今回の講演中、参加された女性の方々が熱心に見入っておられ、都度頷かれる様子を見ていて、十津川の防災意識の高さ、各地区との繋がりの強さを感じました。(講演の様子は十津川テレビによる撮影があり、ケーブルテレビでの配信、及び村報で紹介される予定です)

(報告者:八木沢防災士)

 

 

総会記念研修会講演

 

令和4年5月29日(日)15:30から、奈良県バスターミナルレクチャーホールにおいて、記念研修会が開催されました。今回講演の様子は、会場とZOOMを使用したリアルタイム配信で行い、会場70名・オンラインで17名が参加。日本防災士機構事務総長 日本防災士会参与の橋本 茂様を講師にお迎えし、テーマ「自助+共助は無限大」~令和新時代の防災士の役割を考える~について講演頂きました。(橋本様は奈良県防災士会の設立からNPO法人化に至る経緯で、大変お世話になった方となります)主な内容として、①防災士の現況・・・全国で約23万人の防災士認証登録者数があり、その内18~20%が女性防災士である。②戦後の防災対策の変遷・・・昭和は毎年のように1000人を超える災害が発生していた。平成に入り行政依存から住民が主体となる「自助と共助」の考え方や、事前に対策する「減災」の考え方に地域防災はシフトチェンジした。令和は国難となる災害が目前に迫り、「国民防災力の底上げ」が必要。また行政がハッキリと物言う時代となり、熊本県球磨村の地域防災計画を例に、「役場は万能ではなく、避難する・しないは住人の判断である」として、行政だけでは住人の命は守れない事を明言している。③防災士に求められる役割・・・防災士の基本としては以下の3つである。「自分と家族、我が家を守る」「職場、事業を守る」「地域に貢献する」、そして現場主義に立ち地域の人々にわかりやすく防災・減災の具体的なノウハウを啓発する事を組織的に行えるのは、防災士だけだと言える。④その他として、各地で訓練・講演・被災地支援を行う防災士の活動状況や、高校の先生が防災士資格を取得して以降、その学校の防災活動が大きく前進した事例を説明頂きました。

スライド資料最後の言葉「理想は大きく、行動は小さなことの積み重ねで」は、今後防災士として活動する際には、心に刻んでおきたいと思いました。                        <八木沢 防災士>

3/5(土)地区防災計画学会大会シンポジウム(オンライン開催)

地区防災計画学会からのお知らせです。

 

「多様化・激甚化する災害とコミュニティ防災」
> 日時 2022年3月5日(土) 9:30~17:30
> ※個人報告とシンポジウム2本予定。大会詳細は下記リンク参照。
https://note.com/chikubousai/n/n33c65f325c5b ※参加者募集
https://note.com/chikubousai/n/n1c018105e033 ※パネルディスカッション登壇者
https://note.com/chikubousai/n/n98c919d57ea4 ※個人報告一覧
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> 対象 地域防災力の強化や地区防災計画づくりに興味のある方
> 参加費無料・地区防災計画学会HPで申し込まれた方に視聴方法を御連絡(YouTubeによる同時配信等)
> ※https://gakkai.chiku-bousai.jp/ev220305.html ※地区防災計画学会HPからの申込ページ
>
> シンポジスト(調整中)
> 室﨑益輝  兵庫県立大学教授
> 加藤孝明  東京大学教授
> 鈴木猛康  山梨大学教授
> 磯打千雅子 香川大学准教授
> 浅野幸子 早稲田大学招聘研究員
> 阪本真由美 兵庫県立大学教授
> 田中耕司 大阪工業大学教授
> 西田佳弘 大阪市立大学研究員
> 酒井明子 福井大学教授
> 澤田雅浩 兵庫県立大学准教授
> 石塚裕子 大阪大学講師
>
> モデレーター・総合司会
> 矢守克也   京都大学教授
> 西澤雅道   前福岡大学准教授
> 坊農豊彦 大阪市立大学特別研究員
> 金 思穎 専修大学研究員