防災功労者防災大臣表彰

奈良県防災士会の植村相談役が、このたび防災功労者防災大臣表彰を受けました。

関西広域連合協議会

さる9月23日(火)、大阪市「NCB会館」松の間にて令和7年度関西広域連合協議会が開催されました。関西広域連合の委員(防災)を拝命しておりますので協議会へ出席しました。協議会では公募委員や各分野からの選ばれた委員から様々な意見が出され、今後の協議会のあり方や各府県において取組まれている活動の紹介がありました。防災分野から選出されている事から私からは、①災害時の受援力の強化②避難所の改善としてスフィア基準について意見を述べました。最後に、分野別で協議会の担当(知事、副知事、市長、副市長様)から出た意見に対しての回答があり協議会を終えました。

<報告:植村信吉防災士>

 

令和7年度奈良県自主防犯・防災リーダー研修

令和7年度の奈良県自主防犯・防災リーダー研修が、奈良女子大学と奈良県産業会館の2会場で実施されました。この講座は奈良県防災統括室が主催する防災士養成講座で、本年度は300名の受講者がA日程B日程とも各2日間で受講されています。奈良県防災士会からは7年9月6日(土)にA日程、9月21日(日)B日程の講義に参加し、「防災士に期待される活動」の講義を末田防災士が担当、「マイ・タイムライン地震編の実技訓練を北村防災士が行いました。
奈良県防災士会は「会員のスキルアップ」と「会員相互の親睦を図る」お手伝いをしています。奈良県でも4000人超の防災士が誕生しています。お気軽に奈良県防災士会へ参加して下さい。

<末田政一防災士>

令和7年度奈良県自主防犯・防災リーダー研修【防災士養成講座】の実技講座として奈良県防災士会から北村防災士が講師を務め「マイ・タイムライン地震編」を実施し、A日程の奈良女子大では約200名、産業会館では約100名が受講されました。
南海トラフ地震が発生し奈良県では震度7を記録し甚大な被害を及ぼし、ライフラインの停止、家屋の倒壊などで負傷者が出て、火災も発生している状況下を想定し、自分や家族がどう行動どうするかを、1時間後、12時間後、24時間後、48時間後の時系列で状況の変化に応じて考えるという机上訓練でした。
事前の準備では非常持ち出し品を備えているという方は多かったのですが、家族一人ひとりに備えているという方はほとんどおられませんでした。また、日ごろ地域の防災訓練に参加しているという方も半数程度と、防災意識があっても現実はなかなか行動に移せていないという方が多いという印象でした。
振り返り編の後には、2015年の熊本地震への奈良県防災士会による被災地支援活動のスライドもご覧いただきました。

<北村厚司防災士>

大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練の参加者を募集

2025年11月15日(土)に実施される大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練の参加者を募集しておりますが、参加希望者はおられませんでしょうか?

日時:2025年11月15日(土) AM9:30~11:30  ※奈良県防災士会の集合は 9:15 にする予定です
場所:大和高田市総合福祉会館 1階やすらぎホール

当日の役割は災害ボランティアセンターの運営支援となります。具体的には、以下のパートを担当していただきます。

❶災害ボランティアの受付(ボランティア受付班)

❷グループ選定、全体の注意事項、オリエンテーション動画(マッチング班)

❸活動諸注意説明、依頼活動説明、リーダー選定(マッチング班)

なお、人数が多い場合は、前回と同様に災害ボランティアの役割をお願いすることもあります。作業配置については社協が行います。
募集人数は約20名です。参加可能な方は、9月30日 20:00 までに 湯浅 ( ysair01@gmail.com )までご連絡くださいますようお願いいたします。

皆様のご協力を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。(大和高田市:湯浅防災士)

訓練レイアウト予定図 依頼文書 チラシ(修正)

令和7年8月熊本県豪雨災害での災害ボランティア活動(甲佐町)

2025年8月31日(日)、大雨の水害により被災した熊本県甲佐町(こうさまち)に災害支援活動に行ってまいりました。前日の30日(土)のAM2:30に自宅を出発し、20:00ごろに熊本市に到着。到着後、温泉に行き宿泊。当日 8:30 に甲佐町災害ボランティアセンターに行きました。
この日の参加者は、広島県から3名、人吉市社会福祉協議会から10名ぐらい、そして一般参加の3~4名と自分の合計17名となりました。全員で同じ場所での作業となりました。リーダーさんは女性の方。サブリーダーは男性の方。自分は軽トラックの運転でしたが、2トントラックを持参した方がおられたので、その方が土砂の運搬をしてくれましたので、自分(ともう1台の計2台)は現場までの作業道具の運搬のみとなりました。
作業場所は甲佐町と美里町との境界にある民家。民家の床下に土砂が流れ込んでおり、その土砂をかき出して、2トントラックに載せるという作業でした。今回は女性の方が半数ぐらいいたので、自分は体力を必要とする作業にまわったのですが、作業内容と気温の高さのせいで、結構きつかったです。
活動修了後、災害ボランティアセンターに戻ったらガリガリ君のアイスをいただいたのですが、非常に美味しかったです。無料の温泉入浴券をもらったので道の駅にある温泉に行ったのですが、体重を図ったら2kg減っていました。作業現場で水分を2.5リットルは飲んでいたはずでしたが、それ以上の量が汗で流れていたようです。
温泉から出た後、高速道路に乗って奈良県まで帰りました。帰りは途中で仮眠をしたり、サービスエリアやパーキングエリアをゆっくり見学して帰りました。19:30 ごろに自宅に到着しました。
甲佐町の災害ボランティアセンターは、とても雰囲気のよい場所でした。災害ボランティアセンターを作るのなら、こんな感じの雰囲気で作ればよいのではと思える場所でした。とても参考になりました。<湯浅 防災士>

災害ボランティア活動報告 令和7年8月豪雨(鹿児島県霧島市)

令和7年8月の豪雨により甚大な被害を受けた鹿児島県霧島市において、奈良県防災士会の役員・事務局メンバー7名(植村、杉村、板垣、吉川、北村、湯浅、大坂間)が災害ボランティア活動を実施しました。現地では、鹿児島県防災士会の吉水支部長をはじめ4名の方々と合流し、総勢11名での活動となりました。
依頼者宅へ向かう道中では、一部通行止めが実施されており、迂回路を利用してのアクセスが必要でした。道路脇の氾濫した川の護岸には、土砂が幾層にも堆積している様子が確認され、被害の深刻さが窺えました。
初日は、晴天・曇天・雨と天候が刻々と変化し、終日蒸し暑い中での作業となりました。私たちは、先行して現地入りしていたプロボノチームと合流し、指示を受けて家屋に流入した土砂の撤去・運搬作業を行いました。割かし高床の住宅ではありましたが、床下いっぱいまで大量の土砂が詰まっており、水分を多く含んでいたため、作業は非常に重労働となりました。これまでにも家屋内の土砂撤去支援を行ってきましたが、今回は参加者の疲労の進行が特に早かったように感じられました。定刻となり初日の作業を終えた後、ボランティアセンターにて活動報告を行い、撤収しました。
二日目は、当初は前日と同じ支援先での活動を予定していましたが、ボランティアセンターの要望により、支援完了を急ぐ別の依頼者宅へ向かうこととなりました。鹿児島県支部の皆様と合流し、現地に到着後、依頼者のニーズを再確認しました。その結果、準備していた資機材では不足が判明し、追加補充までの間は手間がかかりましたが、作業分担を工夫することで、依頼内容を完了することができました。二日目の作業も、土砂の撤去・運搬および高圧洗浄による清掃を中心に実施しました。天候は晴天で酷暑が続いていましたが、建物の影や木陰を活用することで、暑さを多少凌ぐことができました。
今回、鹿児島県支部のメンバーとは初顔合わせでしたが、円滑な意思疎通が図られ、有意義な協働活動となりました。
被災された皆様の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。  <報告:大坂間防災士>

 

 

 

東川自治会防災講演「日頃の備えがあなたを守る」

9月6日、川上村防災訓練が行われました。東川自治会では昨年9月に街歩きをして危険な個所を確認し、住民がマップを作成しました。防災意識を高める目的で、今回は防災講演会が企画され、非常食の試食も行いました。講演では「日頃の備えがあなたを守る」という題で、いつ起こるかわからない災害に備えることの重要性を話しました。家具転倒防止やトイレの備え等についてお伝えしました。

<報告:大北防災士>

親子防災「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」

8月23日(土)奈良市の三笠公民館において『親子防災「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」』を開催しました。

小学1年生~中学2年生の子ども6名とその保護者4名の計10名の方が参加されました。
前半は、実際の地震の動画をみてもらいました。そのあと屋内外での地震で危ない箇所についてイラストをみながら考えてもらい、気づいた場所を答えてもらいました。また、地震が起きた時に一番大切なこととして、①死なない!②大けがをしないを念頭に、緊急地震速報がなったらどういう行動をとるべきか、「シェイクアウト」をみんなで確認し、実際に行動をとってもらいました。こちらも、みなさんすばやく行動をとることができ、大変素晴らしかったです。

後半では、地震によって断水がおきた時、水不足による生活の中で、どのようなことで困るかを考えてもらい、水の確保についての大切さも学んでいただけたと思います。実際に、給水車で水をもらったことを想定し、水を入れた1~2リットルのペットボトルをもてるだけ手で持った状態でフロア内を移動してもらい、水の運搬の大変さを実感していただけました。手で持つことよりも、両手が空くリュックでペットボトルを運んだり、ビニール袋を活用したバケツで運搬するなどの工夫について知ってもらい、安全で効果的に運搬する術を身に着けていただけたようです。また、水不足で困難となるのがトイレですが、簡易トイレの体験もしていただきました。今回は、凝固剤、尿取りパット、ペットのトイレシート、新聞紙を各家庭で違う種類の体験をしてもらい、結果を比べてもらいました。実際に家庭で準備されている所もあるようですが、水分を固める・吸収するアイテムの使用比べをしてもらうことは、印象的で記憶に残る体験だったのではないでしょうか。今回参加された方は、防災対策に関する意識が高い方も多く、今後の更なる防災対策に役立てていただければと思いますし、いろいろな年代の方と一緒に体験することで、防災対策の新たな工夫や気づきにつながることを実感いたしました。今回の防災教室を機に、そのご家族やお友達にも伝達していただき、防災の輪が広がることを期待しています。最後に、お子さんお一人おひとりに感想を述べていただき、缶バッチをプレゼントさせていただきました。「楽しかった」という感想も多く、夏休みの思い出にもなっていただけたのではないでしょうか。

〈報告:福岡防災士〉

 

京田辺市人権問題研修会「人権の視点で考える防災」

8月21日(木)、京都府京田辺市において人権問題研修会の一環として「人権の視点で考える防災」と題して植村信吉防災士が講演を行いました。この講演は、奈良県防災士会が能登半島地震の支援活動に取り組んできた経験と体験に基づき、京田辺市民及び京田辺市市役所職員を対象に開催されたものです。講演では、能登半島地震の際に支援に入った避難所(珠洲市正院小学校)の実態や課題に加えて、珠洲市や能登町における災害ボランティア活動から感じた人権問題について報告され、なかでも、SNSでのニセ情報が如何に被災者を惑わせているかについて報告と注意点を訴えました。参加者は、市民よりも市役所職員の方が多かったこともあり、災害時の自治体職員としての心がまえや準備についても取り上げて話をしたこともあり、有意義な講演会となりました。

<報告:植村信吉防災士>


 

被災地支援 ~石川県七尾市旭町、珠洲市上戸町~

令和7年8月15日(金)、16日(土)の2日間、個別活動として石川県七尾市および珠洲市上戸町へ被災地支援活動に入りました。連日酷暑が続き志願者も少ない状況で、珠洲市の活動は個人的な依頼への対応であったため、奈良県防災士会防災士として1名で現地入りしました。

1日目:15日未明に七尾市入りし、民間ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」のボランティア集合場所に指定された駐車場に到着。午前8時ごろから全国から集まった他のボランティアの方と共に送迎バスに乗り、旧石崎保育園の「おらっちゃ七尾」へ。オリエンテーション、マッチングを終え、災害廃棄物集積場の仕分け作業担当のメンバーとして現地へ向かいました。

被災家屋から集められた災害廃棄物を集め、軽トラで分別品目別に積み替え、市営のリサイクルセンターまで何度も軽トラでピストン運転して運ぶという作業と同時に、当日倉庫に搬入されてくる災害廃棄物を仕分けしながら荷下ろしするという作業を、一日延々と行いました。倉庫内は湿度と気温が異様に高く、空調服を着ていても汗だくになりながらの作業でした。

この日の活動を終え、17時頃に「おらっちゃ七尾」を発ち、珠洲市の上砥町にあるカフェ&サロンANARCHY(アナーキー)へ向かいました。この日はこちらで一泊させていただきました。

2日目:今回、個人依頼を受けたANARCHYさんにて、簡単な工務的な作業と店舗のバックヤードの倉庫の整理作業などを行いました。こちらはオーナーさんの人脈でこれまで多くのボランティアの支援を受けながら、被災地の地元として高齢者や仮設住宅への支援物資の配給、炊き出し、また、無料のお茶会で住民さんが集まって交流できる場所の提供などを行っておられ、今回もその活動と店舗の支援としてご協力させていただきました。

こちらも倉庫の整理作業が一番きつく、支援物資や石油ストーブ、発電機などを2階のロフトへ運び上げるという作業を汗だくになりながら行いました。

宿泊や食事、シャワーなどは利用させて頂けたので、作業の合間や、閉店後は色々とお話もさせていただきました。

8月6日からの豪雨では上戸町も浸水被害があったようですが、昨年9月の豪雨災害に比べると大したことなく感じたこと、ちょうど前日にキリコ祭りで盛り上がって奇跡的に豪雨の影響を受けずに祭りを行えたことなど、色々と近況も聞かせていただきました。

また、食材買い出しに同行した際は、道の駅すずなりや周辺のスーパー、ホームセンターなど凄い数の車と人で賑わっており、震災以降これほど人が多いところを見るのはお盆の帰省の時期だとしてもはじめてだとオーナーさんもおっしゃってました。

能登の復興は時間が掛かってはいるものの、被災地は少しづつでも元気をとりもどしていると実感できた今回の支援活動でした。

<報告:北村防災士>