自主防災支援事業(上北山村)「村全体の防災に関する講習会」の講師として登壇2/9

令和7年2月9日(日)、吉野郡上北山村振興センターにおいて「上北山村全体の防災に関する講習会」が実施され、奈良県防災士会から8名の防災士が参加して講師を務めました。この講習会は奈良県自主防災訓練支援事業の一環で、奈良県防災統括室が上北山村の自主防災活動の支援として奈良県防災士会が委託を受けて行っています。 上北山村での防災講習は10年ぶりとのことで、まず最初に「災害に備える」という題材で30分の説明を行い、そのあと皆さんでロープワークの練習をしました。防災士と一緒になって身体を動かすことで、徐々にですが皆さん一体になってきて、最初の説明ではやって頂けなかった身を守るシェイクアウトも、訓練途中で突然流した緊急地震速報に反応して、皆さん全員が身を守る行動を取って頂いたのが印象的でした。上北山村は奈良県南部に位置する山間部で、大台ヶ原を抱える日本有数の豪雨地帯です。前日からの大雪のため足元が悪い中でしたが、村内4区の区長さんと各区より役員の方が参加頂いて、村長も役場も含めて今後継続して防災訓練を実施してもらえるように、防災統括室と一緒に手厚く楽しい雰囲気を目的としていましたが、必要性を感じて頂けたよい講習会となりました。                      <末田政一防災士>

登美ヶ丘防災講演会「もしもに備える!登美ヶ丘の防災」に講師として登壇2/9(日)

2月9日(日)奈良市生涯学習財団 登美ヶ丘公民館において『もしもに備える! 登美ヶ丘の防災』の講座が行われ、登美ヶ丘地区自主防災防犯会、登美ヶ丘地区自治連合会、登美ヶ丘地区民生委員のメンバー、公民館の近隣のマンションや団地にお住いの方々など約30名の方が参加されました。講座名にあるように、地域の立地・特性による災害の種類やそのリスク、またそれに対する備えを学ぶことが目的です。講座は、「奈良県の自然災害」の履歴を確認し、「登美ヶ丘の災害リスク」として当地が山地が開発されてできていく様子を地理院地図(航空写真)で年代別に確認しました。大雨(豪雨)による災害や台風などによる風害のリスクとともに、一度起こると大きな被害を及ぼす地震について、「地震についての基礎知識」として近隣の活断層や南海トラフ地震について再確認をしました。また、朝日新聞DIGITAL「揺れやすい地盤」で当地の揺れやすさを奈良市役所との比較などで実感いただきました。南海トラフなどの大規模災害が起こった場合の避難については、自宅が生活できる状態であれば「在宅避難」が心身ともに良い場合が多く、そのために「命をまもるためにできること」として、事前にできる家具の転倒防止対策やローリングストックによる水や食糧の備えについて学びました。参加者のみなさんは「防災についてしっかり学ぼう」とする意識が高い方々で、90分間集中されていたことが印象に残る時間でした。〈岡本防災士〉

自主防災支援事業(大和高田市) 「大地震!マンションでの在宅避難について考える〜防災講演・安否確認訓練」

令和7年2月2日(日)ディオ・フェルティ大和高田において「大地震!マンションでの在宅避難について考える」と題して防災訓練が行われました。本訓練は奈良県自主防災訓練支援事業の一環で、奈良県防災士会が講師を務め、奈良県防災統括室、大和高田市危機管理課、マンション管理会社の皆さんにもスタッフとしてご協力頂きました。前半は大地震発生時にマンションで在宅避難するための備えや心得について講話をしました。後半はマンションに最近導入された全館放送システムの訓練放送や、タオルを使った安否確認訓練、支援物資の運搬訓練などを行いました。停電でエレベーターが停止しているという想定の下、参加者17名は各フロアに分かれてドアノブにタオルが巻かれている住戸を確認して回りました。マンション総住戸の約半数に当たる31戸にタオルが巻かれており、訓練参加者は多くの住民が協力して下さったことに手応えを感じていたようです。最後は市や県から届いた支援物資を受け取り、再び階段を使ってご自宅まで帰って頂きました。 <小山防災士>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木津川上流部大規模水害・土砂災害に対する減災対策協議会 合同幹事会

令和7年1月29日(水)に木津川上流部大規模水害・土砂災害に関する減災対策協議会がWeb会議で開催され参加しました。参加自治体は、三重圏域では三重県、伊賀市、名張市、津市、京都圏では京都府、南山城村、奈良圏域では奈良県、山添村、宇陀市、曽爾村、御杖村。そのほか関係地域の河川・砂防事務所、気象台、鉄道、防災士会(奈良)など48機関の参加でした。対象となる木津川上流部は奈良北東部、三重西部の山間部を水源とし、京都南部を木津川として流れる地域です。その後京都の鴨川・桂川などと合流して淀川となり大阪湾へ流れる淀川水系に属しています。会議では令和6年の活動事例として自治体からは防災講演や訓練、河川事務所からは治水対策の実施状況が報告されました。防災士会奈良支部としても講演や訓練のほかに広報活動としてラジオ出演、新聞取材対応なども行っていることを報告しました。最近の地球温暖化・気候変動により2040年頃には降水量が約1.1倍、流量が1.2倍、洪水発生頻度が2倍になるとの予測から、流域治水事業をさらに加速・深化させて現在の取り組みを「流域治水プロジェクト2.0」に更新するとの報告がありました。奈良県支部としても、更に水害・土砂災害への減災対策に力を注ぎたいと考えています。                                                                                                       <杵島 防災士>

DSC_1060

DSC_1059

DSC_1061