「伝統的町並み保全と防災」講演会

日本建築家協会近畿支部奈良地域会から、「伝統的町並み保全と防災」講演会チラシが送られてきましたので、お知らせします。

先着順で参加費は無料です。 ご参加よろしくお願いします。

橿原市耳成地区HUG

平成29年11月18日(土)、リサイクル館橿原において耳成地区の皆さん118名が参加してHUGを体験されました。当会から奥田副理事長、村山央防災士が参加し進行しました。初めての人がほとんどで、質問があちこちで飛び出すなど熱心に取り組まれ、避難所運営の大変さを模擬体験されました。
〈村山 央 防災士〉

十津川村上野地地区防災訓練

平成29年11月12日(日)十津川村旧上野地中学校において、県の地域向上支援の一環として上野地地区防災訓練が行われ、地域の皆さん約60名が参加されました。当会から奥田副理事長、佐古金二郎、柏田勝幸、杉村正春、村山央 防災士が参加し、シェイクアウト、簡易タンカの指導を行いました。皆さん助け合いの精神が高く、熱心に訓練に取り組んでおられました。  〈村山 央 防災士〉

福島第一原発20キロ圏内ツアーに参加して

福島第一原発20キロ圏内ツアーに参加して

2017年7月に初めて福島を訪れ、原発の20キロ圏内をボランティアガイドさんに案内してもらいました。立ち入り禁止のため救助に行きたくても行けなかったことで苦しんでいる人たちがいること。解除になったものの1パーセントしか帰宅されていない浪江町の状況。閑散とした町を見ながら車で走りました。ついこの間までは通行止の向こうにあった場所です。
浪江町では殺処分になる牛を殺さず、飼い続けている希望の牧場の方の話を伺いました。なんの罪もない牛たちが汚染された草を食べているのは何とも言えない気持ちになります。
走っているとあちこちに除染の土の袋が積まれています。除染の土は黒い大きな袋に入れられ、仮置き場に置かれています。それを焼却し、出た煙をフィルタにかけ、放射能物質を取り除いているそうです。汚染された土地は広大で、気の遠くなる長い年月がかかります。とりわけ山の土壌に汚染が残っており、今もなお10mSv/h(ミリシーベルト/時間)もあるそうです。一年間に浴びる放射線量を日本政府は20mSvまでとしているようですが、他の国々では2mSvまでとしているところが多く、日本は10倍も高い基準になっています。
福島のお米、農産物、魚介類は全て検査をされているそうです。100ベクレル以上のものは市場に流通しないようになっています。お米は全袋検査されており、100ベクレル未満のお米にはラベルが出てきて、そのお米が何ベクレルであったかQRコードを読み取ると携帯で情報を読み取ることができます。
県の事業で、お米を持ち込むと持ち込んだ人にお金が支払われる仕組みになっており、その代金は東電が支払い、それはつまり電気代として、消費者が支払っています。
この2年位は100ベクレルを超えるお米は出ていないそうです。なぜなら、お米はカリウムが少なくなるとセシウムを取り込む性質があることから、カリウムを多めに含んだ肥料をやることによってセシウムを取り込まなくなるのだそうです。
現地へ行って初めて知り得たことがたくさんありました。福島には津波や地震の被害だけではない、目に見えない放射能という今も、そして未来に続く不安があります。
途中で案内されているグループにいくつかすれ違いました。自分達のような2人連れもあれば、若者のグループや大型バスで来られている団体もありました。
巷には誤った情報がネットなどで流れていて、何が本当なのかわからなくなることがあります。

実際に行ってみて、自分の目で見て、福島の方々の気持ちに少しでも寄り添い知ろうとすること、風化させないことの大切さを知りました。

(防災士 板谷 慶依子)