東日本大震災ボランティアレポート(No.1) ~石巻市~

さる5月3・4日、奈良県支部の植村事務局長、南上次長、奥田次長が「技術系ボランティア」の一員として、石巻市へ入りました。
現地の様子をボランティアレポートととして掲載します
また、井上教育・研修部長は、奈良市の募集したボランティアの一員として気仙沼市へ、柏田幹事は岩手県へ入りました。今月末には、教育研修部会の山口委員が奈良県が募集したボランティアとして現地へ向かうことが報告されてます。
事務局へレポートが届き次第、東日本大震災レポートとして掲載します。
(以下、植村事務局長のレポートから)
写真は、石巻市渡波地区から牡鹿半島の集合場所へ向かう途中の集落です。
海岸線にある集落は、このように全滅状態です。
集合場所までは3・4カ所の集落がありましたが、全てこのように壊滅でした。
「生き残った人、何人いるのか?」
と、言葉を失いました。
現地の方の話では、牡鹿半島は、これまで本格的なボランティアが入ることなく見のがされてきた地域のようで、今回が初めてと聞きました。
集合場所は、小積浜と聞いていたのですが、このような壊滅状態なので、今、どこにいるかもわからず、カーナビだけが頼りという状況でした。



今回のボランティアは、漁具の回収と被災した家屋のかたづけ、床下のヘドロ除去と分かれて行うこととなっており、私どもは、震災でボコボコになった道を、ここからかなり奥に入った集落「狐崎浜」へ向かいました。
そこで、防衛大学学生ボランティア5名、外国人4名とともに港の近くのKさん宅の家財道具の片づけと床下のヘドロ除去作業を行いました。


無事、被災者宅のヘドロ除去、家具の持ち出し作業を終えたのち、お家のご主人と握手をして別れたのですが、このご主人、笑ってボランティアの方々へお礼をのべられてたのですが、目が笑ってないんです。
実に悲しそうな目だったのが印象的でした。
この後、同じルートで石巻市へ向かったのですが、途中、渡波地区へ来てビックリ!
写真のように、道路が冠水してました。


道路でこの様子ですから、海沿いの民家は床上浸水でしょう!
今回、ボランティアに参加して、あまりの惨状に言葉を失いましたが、出来るだけ多くの人がこの現実を目に焼き付けておくべきではないか?
と、強く感じております。
一番いいのは、ボランティアとして活動することですが、ボランティアでなくとも、旅行でも、どんな形でもいいので、現地をおとずれるべき!
という感想を持った一日となりました。

防災研修会(クロスロードゲーム)のお知らせ

 
 平素は、防災士会奈良県支部へのご協力に厚くお礼申し上げます。
さて、今年度の第1回防災研修会を開催します。
 これまで各地域で防災活動を進める上で、「こちらを立てれば、あちらが立たず・・・」と、いった声を良く耳にいたします。
今回は、このようなジレンマを素材として防災研修会(クロスロードゲーム)を開催いたします。
自分自身で、二者拓一の設問に、YES、NOの判断を下すことを通して、防災を「他人ごと」から「我がこと」として考えてみませんか?
 多くの方のご参加をお待ちしております
◇ とき  平成23年6月5日(日)、PM 1時~PM 3時
◇ ところ 奈良市防災センター(奈良市八条5丁目404番地の1)
      電話 0742-35-1106
◇ 申込先  後日、送付される案内文に同封された返信用ハガキ
       または、メールにて(bousaishikai_nara@yahoo.co.jp
◇ 締め切り  平成23年5月31日まで
◇ 問合せ先  支部事務局(南上まで 090-8655-7182
               日本防災士会奈良県支部 教育・研修部会部長 井上 清

岩手・宮城県支部、福島県支部(準)への義援金について<中間報告>

 
 防災士会奈良県支部として取り組んでおります防災士会東北3県支部(福島県支部は未結成)への義援金活動ですが、5月2日現在、104,000円となりました。
 防災士の皆様や、主旨に賛同する方々のご協力の賜物と考え、厚くお礼申し上げます。
ご協力ありがとうございました。
 ただ、現地では、今も、被災しながらも活動されている防災士の仲間がいることを思えば、引き続き支援活動を続けて行くことが必要とされており、奈良県支部としても継続して取り組んでいく所存であります。
 さて、日本防災士会へ連絡したところ、宮城県支部では、被災後に役員会を一度開催したようですが、県支部として活動できる状況にはなく、防災士個々が自分の地域で頑張ることを確認するのが精いっぱいのようとのことでした。
また、福島県支部は県支部が未結成で防災士個人が頑張っているようです。
 奈良県支部といたしましては、被災地の状況が許すならば、現地へおもむき激励行動も兼ねて義援金を手渡しできれば、と考えておりましたが、まだまだそのような状況にはないようです。
今後、本部とも相談しながら支援活動を進めてまいりますが、当面は、引き続き義援金活動を継続してまいります。
 奈良県支部の皆様のご協力をお願いし、現段階での中間報告といたします。