災害ボランティア活動報告 令和7年8月豪雨(鹿児島県霧島市)
令和7年8月の豪雨により甚大な被害を受けた鹿児島県霧島市において、奈良県防災士会の役員・事務局メンバー7名(植村、杉村、板垣、吉岡、北村、湯浅、大坂間)が災害ボランティア活動を実施しました。現地では、鹿児島県防災士会の吉水支部長をはじめ4名の方々と合流し、総勢11名での活動となりました。
依頼者宅へ向かう道中では、一部通行止めが実施されており、迂回路を利用してのアクセスが必要でした。道路脇の氾濫した川の護岸には、土砂が幾層にも堆積している様子が確認され、被害の深刻さが窺えました。
初日は、晴天・曇天・雨と天候が刻々と変化し、終日蒸し暑い中での作業となりました。私たちは、先行して現地入りしていたプロボノチームと合流し、指示を受けて家屋に流入した土砂の撤去・運搬作業を行いました。割かし高床の住宅ではありましたが、床下いっぱいまで大量の土砂が詰まっており、水分を多く含んでいたため、作業は非常に重労働となりました。これまでにも家屋内の土砂撤去支援を行ってきましたが、今回は参加者の疲労の進行が特に早かったように感じられました。定刻となり初日の作業を終えた後、ボランティアセンターにて活動報告を行い、撤収しました。
二日目は、当初は前日と同じ支援先での活動を予定していましたが、ボランティアセンターの要望により、支援完了を急ぐ別の依頼者宅へ向かうこととなりました。鹿児島県支部の皆様と合流し、現地に到着後、依頼者のニーズを再確認しました。その結果、準備していた資機材では不足が判明し、追加補充までの間は手間がかかりましたが、作業分担を工夫することで、依頼内容を完了することができました。二日目の作業も、土砂の撤去・運搬および高圧洗浄による清掃を中心に実施しました。天候は晴天で酷暑が続いていましたが、建物の影や木陰を活用することで、暑さを多少凌ぐことができました。
今回、鹿児島県支部のメンバーとは初顔合わせでしたが、円滑な意思疎通が図られ、有意義な協働活動となりました。
被災された皆様の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。 <報告:大坂間防災士>