理事長からのごあいさつ
新年を迎えるにあたって
特定非営利活動法人奈良県防災士会
理事長 植村信吉
あけましておめでとうございます。
旧年中は会員各位を始め、関係機関皆様方の格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。お陰さまをもちまして日本防災士会奈良県支部は、昨年開催いたしました第7回総会(特定非営利活動法人設立総会)を持って、特定非営利活動法人奈良県防災士会として新たな一歩を踏み出すこととなりました。今後は、会員の皆様のご理解、ご協力を得ながら“防災協働社会”の実現をめざすべく決意を新たにいたしております。
いつどこで災害がおこっても不思議でないとされる今日、昨年も常総市を始めとした北関東、東北地方で発生した大水害は記憶に新しいところです。
災害が起こるたびに、自然の力の前には人間の力がいかに無力かであるのかを痛感しておりますが、防災士として、防災士会会員として、これまでの活動を再度見つめ直しながら、奈良県下における地域防災活動をいかに進めて行くのか、全国で発生した災害にいかに対応するのか課題は山積みであります。特に、近々起こると言われて久しい南海トラフ地震に備える事は重要です。同時に、専門家が警鐘を鳴らす南海トラフ地震に誘発されて起こりえる活断層型地震にも備えなければなりません。
昨年は、私の知る限りではありますが県下約80ヶ所の地域や団体の方々から防災研修等のご依頼がありました。県下における防災士会の認知度が上がりつつあると考えており、寝る間も惜しんで県下各地へ赴いている会員各位の努力の結果でもあります。誠に力強い限りです。ただ、各地域や団体での指導となれば会員全員が参加できている訳ではなく、一部会員に限定されるという課題が浮き彫りになってきました。今後は、全ての会員が、どこでも誰でも赴けるように自らのスキルアップが求められていると考えるべきでしょう。
どんな災害が起こるのかは地域によって違うのです。自分の地域を知り、町や人を知らないと災害には備えられません。
会員各位におかれましても、おごることなく目の前の課題を一つひとつ着実に取り組んでいく一層の努力と、防災士及び防災士会会員の使命を果たされんことを心から祈念し、新年のあいさつといたします。
ともに頑張りましょう。