宮城県からサンマとワカメが野迫川村へ

さる10月13日(木)、宮城県女川からサンマ、宮城県石巻市十三ケ浜からワカメが届きました。
このサンマとワカメは、奈良県支部が台風12号による土砂ダムに伴い、今もなお避難所生活を余儀なくされている野迫川村北股地区での炊き出し支援行動において、被災地をつなぐ営みとして東日本大震災の被災地でがんばる方々の”思い”と”元気”を届けるべく企画したものです。
奈良県支部では、9月末に木本支部長と木村副支部長が義援金を持って宮城・岩手両県を訪問した経過もあり、宮城県支部へ今回の支援行動の趣旨を説明の上、協力を依頼したところ、宮城県支部の快諾を得て実現しました。その際、宮城県支部からは、宮城県女川では、壊滅的な被害を受けながらも被災した方々が懸命に立ち上がって頑張ってる!ことなどを聞き、当日の炊き出し支援行動では現地避難所の方々へ報告しました。
少しは、宮城の現状と頑張る”元気”を届けられたと思っております。
なお、今回、サンマとワカメを送っていただく際、お世話をいただいた宮城県支部の仲間から現状の報告や経過の説明が届いてますので、そのメールを一部抜粋して紹介します。

<宮城県支部からの報告>

・・・・・女川に「マリンパル女川」という町のシンボル的存在の観光施設がありました。・・・・県の報告では、再建は8年後になるとのこと。それでは、その間どうすればいいんだ、働く人も、買いに来てくれる人もいなくなってしまうと、立ち上がったのが、マリンパル女川にお店を出していた海産物店「山昭(やましょうさん)」です。・・・・1ケ月前、運よく土地が見つかったので、一気にマリンパルの仮店舗の計画を進め、10月8日に「マリンパル女川仮店舗、おさかな市場」をオープン!
亡くなった方も多いので、お店の数は前の半分になりましたが、オープン3日間は、女川への道が渋滞するほどの大盛況。
当初、無謀だといわれた計画、設備も整ってませんが、
やればできる!
今、なんだ!
の一念で頑張ったそうです。・・・・・

(宮城県支部黒田防災士のメールから一部抜粋)

 

 ・・・・石巻市北上町十三が浜はワカメ、昆布等の海産物の産地で、北上川の豊富なミネラルと太平洋の早い海流が交わる地域で、全国的に良質の物と知られております。
 その地域に住み、漁業を生業としている会員がおりまして、この度の震災津波により自宅、漁具他一切の財産をなくしましたが、幸いにも、家族とも無事に生き延びることが出来ました。今回のわかめは、運良く山手に保管してあった方の、今年度生産分最後の品物だと言っております。
 私は、震災津波当日は、自宅にて、真黒の海水に追われる様に、一階から二階に避難しました。
自宅後ろの道路では、その海水により、鉄道用コンテナ、乗用車、パレットにすがって流されてくる
大人と子供、ただ呆然として見ている事しか出来ませんでした。幸いその方たちは、消防により救助されておりました。当日は雪も降り、寒くて暗い海水一面の中で、一夜を過ごしました。
・・・・・私たち夫婦はまだ被災者の仲でも、被災程度が低い方だと、状況が分かるにつれ、知るようになったのです。翌日の夜、避難所に入ることが出来ましたが、寒く、眠れない夜を何度か過ごしながら、自宅に入ったヘドロを片付け、改修に至って・・・・避難所、仮設住宅生活と、大変な思いを背負って生活していられる方々の、少しでもお役に立てればとの思いで活動継続しています。                  (宮城県支部高森防災士のメールから一部抜粋)下の写真は被災直後のマリンパル女川の様子です

下の写真は、仮設のマリンパル女川おさかな市場です

最後に、先月の訪問時や今回の炊き出し支援行動に際して、前面協力を頂いた宮城県支部の皆さんへ厚くお礼申し上げます。
避難所では、サンマやワカメの経過を説明し、美味しく食べていただきました。
ご協力ありがとうございました。