東日本大震災レポート(No.6) ~JP部会、石巻市~
木村防災士(JP部会)から石巻市でのボランティアレポートが届きました。
以下のとおり掲載します。
<奈良県支部JP部会ボランティア活動報告>
◇ と き 平成23年6月22日~24日
◇ ところ 石巻市(敬愛病院)
今回、防災士会JP部会(中和郵便局長会)として被災地支援ボランティア活動を計画し、宮城県石巻市へ向かいました。
このボランティア活動には、奈良県支部(奥田英副支部長、植村事務局長、南上事務局次長)の協力と支援を頂き、宮城県石巻市内で病院施設内の民家での家財道具・ヘドロ除去活動を行いました。
今回のボランティア活動では、石巻漁港近くの病院施設での活動となりましたが、強烈な悪臭とハエとの戦いとなった活動でした。
写真の黒い点々は、全てハエです。
現地に向かう途中、マイクロバスのタイヤがバーストするというアクシデントがあったものの、
現地の方から、たびたび、
「雨が降ってますが、来てくれますか?」
との電話を頂いたこともあり、私たちのボランティア活動に期待をされてることをかみしめながら作業を開始しました。
家の中は、全て下の写真のような状態でしたが、近隣の住居もほぼ同じで、津波被害の大きさに参加者全員が衝撃を受けることとなりました。
作業は、10時30分位から開始し、外回りと部屋の片づけの2班に分かれて行いました。
外回りは、おおむね片付いたのですが、家の中は子供部屋や台所を残すことになりましたが、ボランティアの原則通り、無理をしないということで、現地の責任者の了解を得て午後4時前に修了しました。
翌日、石巻市の牡鹿半島から女川町へ車を走らせて被災状況の視察を行いましたが、女川町では津波の猛威を実感させられることとなりました。
下の写真は、女川町の中心部です。
途中、3階建てのビルが横倒しになってるのも目撃し、コンクリートのビルが横倒しになるとは・・・
と、衝撃的な光景を目の当たりにすることになりました。
また、女川町では、小さなテントに折りたたみテーブルに少しの商品を並べながら「負けないぞ!女川!」と、手書きの張り紙で商売を再開された被災者の姿を目撃し、目が熱くなるのを覚えながら帰路に着きました。
今後、この体験と現実を一人でも多くの人に知ってもらわなければ・・・
と、決意を新たにするボランティア活動となりました。