斑鳩町自主防災連絡会発足式

去る7月28日(金)、午後6時から斑鳩町役場地下大会議室において、「斑鳩町自主防災連絡会」の発足式が行われました。この発足式では、記念講演として「自分たちの町は自分たちでまもる」と題して、植村信吉防災士(県防災士会副理事長)が記念講演を行いました。講演を受けて各参加者は3グループに別れてそれぞれの自主防災会が抱える課題や現状を討議しました。各参加者からは、「情報交換をしたい」「自主防災組織がマンネリ化している」「いざという時は、お互いに協力できないか」等の意見が出され、非常に有意義な会議となりました。     (報告:植村信吉防災士)

奈良県中途失聴・難聴者協会 防災学習会 「地震時タイムライン」

令和5年7月23日(日)奈良県社会福祉総合センター6階中会議室において、奈良県中途失聴・難聴者協会主催の防災学習会が行われました。テーマは「地震時のマイ・タイムライン」で、講師として奈良県防災士会の植村相談役が招かれました。参加の20名は中途失聴・難聴者の方々で、講演は「パソコンの要約筆記」による情報保障が行われました。マイ・タイムライン作成では7名の防災士がサポートをし、めいめいが工夫を凝らして、メモパッドを使った「筆談」やフェイスシールドを装着しての「読唇術」などで参加者と一緒に考えました。

防災士のコミュニケーション力は万全とは言えなかったかも知れませんが、どの参加者の方もしっかりとシートに書き込みがなされていました。大地震が発生した時のイメージを考える機会として、とても意義深い学習会になったと思います。

(報告者:小山防災士)

体験型「避難所開設・運営訓練」 ~発災直後の初動開設訓練~

令和5年7月2日、上牧町上牧第2中学校体育館にて避難所開設の防災訓練が行われ、訓練の運営依頼を受けた奈良県防災士会から20名の人員を派遣し、避難所開設訓練の運営支援を行いました。訓練の参加者は約100名で役場職員、自治会役員、自主防災会の方々となっております。訓練参加者を避難所開設班と避難者役の2班に分け訓練を実施し、1回あたり約40分で交代し双方の体験をして頂きました。今回、上牧町にて準備されている、開設・運営に用いる「避難所開設用資機材」の使用(防災倉庫備蓄品)や、「段ボールベット」の組立、「パーティション」の組立、「プライベートテント」(2種)の組立訓練も取入れ、併せて「ラップ式非常用トイレ」、「ペット用同伴時のテント」、「災害時公衆電話(特設公衆電話)」、「電気自動車からの給電」、「充電式投光器」などの紹介と展示も実施されました。普段、見ることがない資機材の展示もあり、参加された方の理解が増え、訓練の関する一定の効果を得たと考えております。

今回の訓練は、発災直後の初動訓練と位置づけ、急性期における混乱を鑑みて、不十分な資機材と環境の中での避難所の開設を行うもので、これまでに同様な訓練や経験をなされた方も少なく、なにをして良いのか全くわからないのが、実情だったと考えます。実際に我々、防災士も避難所開設マニュアルなどを見聞きして、頭では理解している事も、いざ対面し大勢の人が同時に避難所施設に訪れる状況下において、動けない事がほとんどした。改善するには、訓練を重ねると共に、人と人の繋がり、コミュニティー内での協力、そして組織を作り強くし結束することが、運営の鍵となると改めて考えさせられました。個々の知識や技能だけで、何とかなるものではない。

訓練の最終として、訓練の振り返りを奈良県防災士会より申し上げました。今回想定した大きな地震などの災害発生時は、行政などの公助は期待できず。自分の生命は自分で守り、避難所の開設は、その地域の住民自らの共助で立ち上げ、工夫して運営を開始する必要があるとまとめられました。

訓練に際しては、多々行き届かない所があり、ご参加頂きました住民の方、ご依頼頂きました上牧町役場様には、ご期待に沿える内容とはならなかったと思います。アンケート結果やご助言、指導頂きました事に関しては、今後の訓練に生かす所存でございます。暖かいお言葉も頂戴する事もできた事は、感謝の念に堪えません。

(報告者:大坂間防災士)

上牧町訓練報告20230702

 

明日香村災害ボランティア(7月17日分)

明日香村災害ボランティア 7月17日(月・祝)の活動報告です。この日は県防災士会7名、一般参加2名、計9名で活動しました。全体朝礼にてレスキューアシスト中島氏より、最終日なので全体の仕上げを行うと指示があり、家屋外周及び中庭の壁の泥落としと洗浄、前庭と道路から家に上がるまでの通路の泥落としと水洗浄を主に担当しました。その他土砂を被った家具を6名で運び出しての洗浄とふき取り、ブロック塀や汚れた板への高圧洗浄等、メンバーが協力しながら作業を進めました。家屋の中はレスキューアシスト専門メンバーが床板貼り、コンパネ貼り、壁の浸水した部分を露出させ乾燥させるなど、どんどん処置を進められていました。作業終了直前に玄関のアルミ製門扉をフレームごと元に戻す作業において、家屋の木枠に収まらず、レスキューアシストさんと防災士メンバーが意見を出し合いながら、何とか元に戻す事ができました。私は活動当初の状態を見ているだけに、家中が土砂だらけの状況からまた住める状態になった事にボランティア力の偉大さを改めて感じる事ができました。

今回のボランティアに参加されました防災士メンバー、一般に参加頂いた方々、毎日集会場にて冷たい飲み物を提供頂いた明日香社協、奈良県社協の皆様にお礼を申し上げます。レスキューアシスト 中島様、メンバーの皆様、指導頂きありがとうございました。 7月18日以降レスキューアシストさんは豪雨被害が報道されている秋田県に向かわれるそうです。  (報告者:八木沢 防災士)

曽爾村防災訓練「マイ・タイムライン(土砂災害編)」

令和5年7月16日(日)曽爾村振興センターにおいて、曽爾村防災訓練が実施され、各大字から約30名の役員の方が参加されました。訓練は2部制で行われ、第1部は避難訓練として、5百余名の住民が近くの集会所等へ避難。第2部は奈良県防災士会から末田防災士が「マイ・タイムライン(土砂災害編)」の講義に伺いました。曽爾村では今年で7度目の訓練となり、継続して実施して頂いています。

今回は住民一人ひとりの安全のために、まず役員にタイムラインを作って頂いて、各地区へ持って帰って頂くことを目標として、簡単に利用出来る「逃げキッド」を使用した土砂災害編としました。曽爾村のハザードマップは広範囲の土砂災害警戒区域があり、参加者は危険個所を再確認して、安全な場所と避難行動を考える機会となりました。

<末田政一防災士>

明日香村災害ボランティア(7月16日分)

明日香村での災害復興支援ボランティア活動7月16日(日)の報告です。本日も防災士会からの参加者は7名。災害ボランティア活動が初めてという方2名を含めた活動となりました。 本日の活動の内容は、主に家屋や家具などの洗浄作業でした。レスキューアシストや社協の方々が家の中の作業をされ、私達防災士会はいくつかのグループに分かれて、玄関先や側溝にまだ残っていた土を運び出しきれいに整える作業を行いました。途中、何度も行き来する社協の方から「通るたびにきれいになっていきますね」と声をかけていただきました。山からの鉄砲水が直接襲った物置小屋の外側の洗浄を任された防災士2名はあまりの泥の多さにしばし呆然としていましたが、ケルヒャー(高圧洗浄機)を手渡されてからは作業が驚くほどスムーズに進み、途中から葛城市社協の方とも連携して、石垣も含めてすっかり泥を洗い流せました。

午後は防災士会の全員で、一週間前に奈良県防災士会チームが床下の泥を搬出した場所の道や草むらに広がっていた泥の掻き出しを行いました。ブロックの欠片や木切れ、粘土質の土が混ざっていて、仕分けしながら運ぶのは骨が折れました。

今日は気温が高くなるということで、作業30分、休憩20分のローテーションで進行していました。午後の炎天下ということもあり、交代で休憩を取りながらなんとか誰も熱中症にならずに進行できました。午後3時で今日の作業はお開きになったのですが、レスキューアシストの方々は家の中での作業をまだまだ続けられているようでした。

このお宅での災害ボランティア活動も明日が最後となります。酷暑の中活動された皆さま、大変お疲れさまでした。

<北村 防災士>

明日香村災害ボランティア(7月15日分)

明日香村での災害復興支援ボランティア活動7月15日(土)の報告です。当日の防災会の参加者は7名。82才のご高齢の方や元防災士会会員の方を含めての活動となりました。当日の防災士会の担当は、家の庭に残った土砂の搬出・清掃と家の周りの土砂だしと清掃でした。今回の参加者の方は災害ボランティア活動の経験豊富なメンバーが揃ったことで作業もテキパキとこなされていました。中でも、最高齢の82才の加藤さんの動きが素早く、他のメンバーもビックリで、最後には、「師匠」と呼ぶメンバーもでるほどです。支援状況としては、家屋内の泥出し、床板めくり、床下の泥出し、床板の張り直しが終了し、後は、お家の掃除という段階まで進んでいます。当日、被災された家の方と少し話をさせてもらいました。家の方の話では、「鉄砲水が6回来た」「3回目の後に慌てて逃げた」「逃げる時は、膝より上まで来ていた泥水や土砂の中を必死で逃げた」とのこと。被災直後は、家の中が泥水のプール状態だったとの事です。写真を見ればわかりますが、山のように積まれた土砂は全て、スコップと一輪車で搬出という活動でした。あらためて人の力は凄いなと実感しましたが、支援活動も終盤に入っています。支援活動の指導を頂いたレスキューアシストさんに感謝しながら、もうひと踏ん張りです。(報告者:植村防災士)

都祁中学校地震対応練習

令和5年7月4日(火)、奈良市立都祁中学校において、全校生徒を対象とした防災学習が行われ、地元自主防災会長でもある末田防災士が「地震対応練習」を行いました。ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)に合わせて毎年実施しています。

まず、各教室で地震対応の講義の後、放送を用いて3分間全生徒がシェイクアウトを実施しました。その後、安否確認のために体育館へ集合するのですが、通常の避難ルートにある防火扉をあらかじめ閉鎖して通れなくしておいたので、二年生と三年生は別ルートを通って体育館へ向かいました。一年生では学年担当の先生が一緒に移動しない行動を取り、行方不明の報告が出来るかを検証。三年生では担任の先生が避難ルート確認のため先に移動をしたところケガをした想定で寸劇をしてもらい、学年主任が付き添うため生徒だけで体育館へ移動して、状況を報告出来るかの練習を行いました。

その後の講義では命を守ること、シェイクアウトがキチンとされていたのかを確認しました。都祁中学校は避難所になっていて、地震の時は市の配置職員や自主防災役員が来られない時でも避難所が開設されることや、都祁では中学生が頼りにされていることを話しました。通常の避難訓練ではなく「地震対応練習」なので、練習は失敗してもいいし、何度やってもいい。やらされ感のある訓練ではなく、楽しんで続けていくことが大事なので、今回のような演出をしましたが、生徒の皆さんも先生方も楽しみながらもより実践的な練習が出来たと言って頂きました。

<末田政一 防災士>

明日香村災害ボランティア(7月13日分)

令和5年7月13日(木)、明日香村稲渕地区集会所からスコップなどの資材を被災家屋に運び、①一番奥の部屋の床下の土砂の撤去作業。土砂をバケツに入れ、屋外、庭を経て道路に運び、一輪車に載せ替えて土砂集積場へ運ぶ作業。屋内の土砂撤去作業は完了した。②敷地内の土砂撤去作業。庭、通路の土砂を一輪車で土砂集積場へ搬出した。③土嚢設置。再度、谷川氾濫による、家屋への浸水に備え土嚢を設置した。  (報告者:村山防災士)

明日香村稲渕災害支援(7月13日分)

明日香村稲渕災害支援の7月13日の状況です。活動報告の前に、動画で速報します。活動報告1・2の状況動画も同時に掲載します。