「防災士功労賞」受賞者表彰式

日本防災士機構「防災士功労賞」受賞者表彰式が、11月27日に奈良県庁記者会見室で行われました。奈良県防災士会は2019年度防災士表彰を受賞。県内初の「全国功労賞」です。表彰式は東京で開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で本年度は難しくなったため、日本防災士機構の高田理事長がご足労下さり、奈良県庁のご協力を頂いて地元での開催となりました。
「防災士って何?」と言われていた頃から地域防災に取り組み、各地の訓練応援にもご協力を頂いた、皆様の努力に感謝いたします。
<特定非営利法人 奈良県防災士会>

王寺町防災士ネットワーク研修

令和2年11月21日、王寺町いずみスクエアにおいて王寺町防災士ネットワーク主催「コロナ禍における避難所開設訓練」が行われ、町内の防災士31名が参加されました。午前9時半より開会の挨拶・訓練説明があり、その後A班(避難所運営チーム)とB班(避難住民チーム)に分かれ30分の訓練を実施。インターバルの後、A班とB班の役割を交代しての訓練を実施しました。内容としては、コロナ禍の今、大規模災害が発生したら?と仮定し、3密が起こりやすいといわれている避難所において自分たちがどのように行動すればよいのかを模擬体験し、避難所運営を考えるきっかけとするものでした。奈良県防災士会からは12名の防災士がサポートとして参加しました。訓練は、事前受付の設置から通常の受付、避難者のスペース、ペット対応、女性専用スペース、要支援者対応、新型コロナウイルス感染者対応などのゾーンに分かれ、それぞれ担当者が避難者の対応をしました。また、それらに利用できる備品は限られており万全ではない状態で「今使えるものを工夫して有効利用する」というテーマにも同時に取り組んでいました。事前受付ではソーシャルディスタンスの他、検温・マスクの着用や体調の確認、アルコール消毒などを実施。高熱の避難者は感染者対応の別室へ誘導するなどの対応をしていました。女性専用スペースとして室内用テントが設置され、アリーナ内の避難者スペースもソーシャルディスタンスを意識したものとなるなどコロナウイルス感染対策を意識した避難所運営として参加者が互いに意見を出し合い工夫して取り組んでいました。

訓練の後には奈良県防災士会 植村防災士相談役から「ふりかえり」の講義があり、その後参加者の中から看護師でもある有馬氏が講評を述べられました。王寺町防災士ネットワークとして初の訓練でしたが、参加者の皆さんが防災士という事もあり積極的に判断し行動し充実した避難所開設訓練になりました。         〈報告者 北村厚司防災士〉

 

 

 

大和高田市田井新町自主防災会「まち歩きと防災講演」

令和2年11月8日 大和高田市立浮孔小学校において奈良県の地域防災力向上支援事業として田井新町防災訓練が行われ町内から50名が参加されました。午前9時に北公園、粉川パーキング、南公園の3ヵ所に集合し班に分かれ、それぞれチェックシートに沿って震度6弱以上の地震が起こったと想定して防災まち歩きを行いました。ゴールの浮孔小学校まで危険と思われる場所や道路などを確認しながら町内を歩いて頂きました。田井新町は元々は田で近くに葛城川、高田川があります。昭和50年代頃から開発され、家屋も耐震基準の新旧が入り混じり古いブロック塀は大きな地震で倒壊することも予想されます。踏切が何ヵ所かあり、停電時には自動的に遮断機がおりてしまい、道も狭いため徒歩で避難した方が安全であることが確認できました。危険箇所だけではなく、災害時に力を貸してもらえそうな電気、水道工事の店舗も確認しました。植村副理事長からは途中にあったお団子屋さんに災害時、食料を提供して頂けるように協力をお願いをしておくこともいいのではないかとお話を頂きました。水路が多く浸水が発生することもあるそうで土のう袋が積まれたままになっているところもありました。水路には柵のない箇所もあり夜間の避難には気をつける必要があることも確認しました。小学校に到着後、感想を出し合い、代表の方に発表して頂きました。その後、植村副理事長より田井新町の住民が心配されている水害について講演を頂きました。避難とは難を逃れること、安全な場所に移動すること。逃げどき、逃げ方、逃げどころについてお話頂きました。人吉市、長野市、真備町の災害時の写真を見せて頂き、わずか数分の間に避難できなくなる水害の怖さを感じました。小山防災士力作の、実際に田井新町の写真を使った浸水シミュレーションは、住民にはより実感として感じて頂けたようでした。また、豆知識として罹災証明書を取ること、被災したときの写真は4方向から取ること、保険の必要性の話もありました。コロナ対策をしっかりされた上での防災訓練で、久しぶりに住民同士のコミュニケーションが取れたことを喜ばれていました。前もって避難行動を考えておくことの大切さを知って頂きました。

(報告:板谷防災士)

【募集締め切りました。】「防災講演会・研修会・訓練」への協力要請について

先般、【会員の皆様へ】「防災講演会・研修会・訓練」への協力要請について募集しましたが応募者が定員に達しましたので 募集締め切りました。
ご協力ありがとうございます。

 

Zoomによる実技研修用の写真撮影

10月24日(土)三宅町あざさ苑において、Zoomによる実技研修のための撮影会が行われました。奈良県防災士会の役員及び事務局員14名が参加して、ブロック塀の側で緊急地震速報が鳴った時のシェイクアウトを始め、毛布担架による搬送や、止血の応急手当の実技を撮影しました。ポリバケツと新聞紙を使った簡易トイレや、ゴミ袋を入れたリュックによる水の運搬といった小技も撮影し、災害時に役立つスキルをZoomで紹介する準備を行いました。

<報告者:小山防災士>