伊藤東洋雄防災士(支部監査)が復興支援で気仙沼へ

 来る2月1日、伊藤東洋雄防災士:支部監査(王寺町)が災害復興支援の臨時職員として宮城県へ赴任されることになりました。任期は2年で、赴任先は宮城県気仙沼市です。
 現地では、主に土木技術者として復興支援にあたられます。
ご高齢(72才)にも関わらず、被災地での復興支援に向かわれる伊藤防災士の心意気に敬意を表すとともに、万全の体調管理と、無事、責務を果たされんことを心から願いつつ、支部の皆様にご紹介します。
 以下、伊藤防災士からのメッセージを全文掲載します。
「宮城県へ復興支援に行くにあたって!」 
 この度、東日本大震災で壊滅的打撃を受けたインフラ復興のため宮城県に赴任することになりました。
 日本防災士会奈良県支部では、皆様と一緒に色々な活動や勉強をさせて頂き、ありがとうございました。厚くお礼申しあげます。
 宮城県では、やらなければならない復興事業が多いのに、それに携わる技術者が足りなくて困っているという現状を知り、土木技術者の一人として何かお役に立ちたい、との思いから職員募集に応募しました。宮城県から気仙沼市に派遣が決まり、主に下水道事業の復興(計画・設計・施工管理)に携わることになります。
 生れてから関西より北では生活した経験がなく、土地勘もなく、気候風土もわからない上、2年間という長期間を全うできるか不安もありますが、被災者の皆様と一体となって、できるだけ早く正常な生活を取り戻せるよう微力を尽くしたいと考えています。
 今後とも、ご指導・ご鞭撻よろしくお願いします。

 


                 防災士 伊藤東洋雄(王寺町)

十津川村で地域防災力支援事業

 
 さる1月14日(月)、奈良県地域防災力支援事業「みんなで作る防災マップ(水害・土砂災害編)」が十津川村住民ホールにおいて開催されました。
 この防災マップ作成事業は、奈良県(安全・安心まちづくり推進課)と十津川村が呼びかけて行われたもので、奈良県の協力要請を受けて支部からは、佐古(十津川村)、柏田(田原本町)、高木(奈良市)、松尾(大和郡山市)の4名の防災士がファシリテーターとして参加しました。
 当日は、兵庫県立大学の木村准教授の指導の下、それぞれの地区の強みや弱み、課題などを3つに絞り込む作業や、その対策、解決方法を話し合い、併せて、地域の人たちの命を守るための避難方法などを考え、意見交換なども行いながらマップづくりが進められました。
 地元十津川村からは、行政、消防関係者、地区代表者(約100名)が参加され、関係者が一緒に作業を行いました。
また、昨年の紀伊半島大水害の被災者や体験者も参加され、当時の様子などが生なましく語られるなど、あらためて防災・減災への取り組みの重要性を再認識する一日となりました。
 最後に、出来上がったマップは、木村先生が監修し、その後、地区のみんなでその都度手をくわえながら、防災訓練や災害時での活用に使って行くことが確認されました。
 参加した防災士からは、今後も継続した活動の再認識とともに、災害の被災者や体験者の生の声を聞く機会となり、今後の防災活動へより一層頑張る気持を確認する研修となりました。

防災士シンポジウムinHANNSHIN

 
 来る2月3日、「人と防災未来センター」の開設10周年記念事業として、「防災士シンポジウムinHANNSHIN」が開催されます。
~巨大地震に備える地域防災力の向上と防災士の役割~として、記念講演やパネルディスカッションが予定されています。
防災士の皆さんや、防災に興味のある方はぜひご参加下さい。
とき  2013年2月3日(日)、11時30分~16時30分
ところ  なるお文化ホール(西宮市古川町1番12号、電話0798-47-7977)
交通  阪神「鳴尾駅」から南へ徒歩10分
    阪神甲子園駅から3番甲子園団地行きバス ララポート南下車
参加費 無料
<基調講演>
「大規模津波避難訓練と防災・減災」
    本井 敏雄 氏 (西宮市副市長・危機管理監)
<パネルディスカッション>
「巨大地震に備えて 地域防災力の向上に向けた取り組み」
コーディネーター 大石伸雄(防災士会兵庫県支部長)
パネラー 藤田隆司(兵庫県阪神南県民局局長)
     魚住由紀(パーソナリティー)
     室屋俊一(西宮市鳴尾東連合防災会会長)
     安富 信(さんだ防災リーダーの会会長)
当日、会場では防災関連展示コーナーも設置され、担当者の指導・説明等があります。

平成25年、奈良県支部「新年会」の案内

 

 本年も会員相互の意見交流やコミュニケーションを図る場として「新年会」を計画いたしました。


 つきましては、この機会に会員の方々の取り組みや地域での活動など交流できれば幸いです。ぜひ、ご参加下さい。


 




<日 時>  平成25年2月2日(土)、18時30分~


<ところ>  ダイニング「神楽(かぐら)」


       奈良県大和高田市神楽2-1-29


       電話 0745―23-9800


 


<申し込み> 防災士会奈良県支部事務局


       FAX 0745-56-581
     
E-mall  shintyan@iris.eonet.ne.jp


   必ず、別途送付のFAX用紙、またはメールで申し込んで下さい。


 


<締め切り> 平成24年1月25日(金)まで
<会  費> 5,000円
<交通手段> 近鉄「大和高田駅」から、大和高田郵便局方面へ徒歩1分
<問合せ先> 090-8378-1106(担当:植村まで)
<注  意> 定員になり次第、締め切る場合があります。また、お酒を飲まれる方は、車での来場はご遠慮下さい。
また、当日および前日のキャンセルについては、参加費は徴収しますので、ご理解下さい!


 

新年のごあいさつ

 

希望にあふれる平成25年の新春を迎え、心からお喜びを申し上げます。


支部を結成してはや5年目の年を迎えようとしておりますが、一昨年には東日本大震災が発生し、東北地方、特に三陸沿岸部は津波によって壊滅的な被害と多数の犠牲者を出すに至りました。また、我が奈良県においても、9月の台風12号による集中豪雨によって、南部奥吉野地方が甚大な被害を受けたことから、もう早くも2年が経ち、月日が経つのは早いものだと感じております。ただ、東日本大震災では、昨年11月現在死者15,873名・行方不明2,744名避難者24,858名の方がおられます。また、奈良県においても、台風12号により仮設住宅にお住まいされている方々も多くおられ、少なくとも防災のボランティアに関わる者としては、おめでとうとは言いにくいのですが、まず、年頭にあたり、まず会員並びに役員の皆様に対しまして、平素の献身的なご活躍に心から厚くお礼申し上げます。


皆様方もご存じのとおり、昨年8月に報道されました、東海から九州を震源地とする南海トラフ巨大地震について中央防災会議作業部会と内閣府の検討会で死傷者や浸水域など被害想定を発表され関東から九州の太平洋側が最大34メートルの津波と震度7の激しい揺れに見舞われ、最悪のケースでは死者32万人、倒壊・消失建物が2386,000棟に上り、1,015平方キロメートルが浸水と発表されています。


また、昨年12月には全国地震調査研究推進本部が新たな地震予測を公表しました。それによると、奈良市においては今後30年以内の発生確率が70.2%となっており、近畿の府県庁所在地としては一番高いとされています。私どもは、これに備えなければなりません。


私たち日本防災士会奈良県支部会員は昨年末には230名を超え、支部活動も充実してきました。会員各位はもちろん、地域防災の任にあたる私どもといたしましても大変心強いところであります。


こうした事から、県民・地域そして職場等において、災害・事故等に対し何が一番大事か、再度、確認し合いたいものです。


1に「自分の命」、2に「頭で覚えるよりも身体で覚える」、3に「危機感を持つ事」が非常に大事であります。会員各位におかれましては、常に防災知識の向上に努められますようお願いし、また 特にお願い致したい事は役員の皆様方でなく、会員の皆さま方全員に支部開催の各事業や研修をはじめ、関係各機関等で開催されます研修会への積極的な参加をお願いし、新年のご挨拶といたします。
NPO法人  日本防災士会奈良県支部 支部長 木本喜信

日本防災士会奈良県支部 広報 Vol.8

https://bousainara.com/wp-content/uploads/2015/12/narakenshibu_koho08.pdf