宮城・岩手両県支部へ義援金を届けました

  
 

 これまで奈良県支部では、被災地でがんばる東北3県支部へ活動資金を!と、呼びかけて取り組んできました。


 今回、宮城県支部・岩手県支部が活動を再開していると聞き、激励行動の一環として9月22日(木)~24日(土)にかけて両県支部を訪問し、義援金を届けました。なお、福島県については、支部が未結成であることや原発被害で各防災士がバラバラに避難していると聞いていることから今回は見送りとしました。


当日は、仙台空港で宮城県支部役員の方々の熱烈な歓迎を受け、その後空港の被災箇所、名取、仙台市内の被災地区の視察を行いました。続いて、市内で宮城県支部が贈呈式を準備して下さっていたこともあり、木本支部長ともども出席いたしました。先ず、高坂宮城県支部長より挨拶あり、「遠路はるばる東北にお越しいただいた・・・」等、感謝の弁で開会し、和やかな雰囲気の中で義援金を贈呈しました。また、今後も各支部協力し合ってこのネットワークを活用し、各支部の発展と防災士としての使命を果たすことを確認しました。


 翌日、石巻、南三陸町の被災地経由で岩手県宮古市を目指しましたが、途中通行止めなどで何回も行く手を阻まれることになりました。これは震災で陥没したところへ、先日からの台風で降った雨で道路や崖崩れの為に通行できず、結果、約2時間遅れの到着となり、岩手県支部の皆さんにはご心配をかけることになりましたが、無事に宮古に着くことができました。


到着後、山崎岩手県支部副支部長から田老町にある世界一と称された防波堤の崩壊現場で当時の様子、津波の威力、被害状況の説明を受け、あらためて被害の大きさや深刻さを知ることになりました。また同時に、役場の防災担当職員として日夜努力されていることを聞くにつけ頭が下がる思いでいっぱいになりました。


 最終日は盛岡経由で帰途となりましたが、この3日間で感じたことは仙台市周辺のクローズアップされない地域が多く、この震災は想像を絶する被害であったことを再認識させられた事。福島原発事故の早期終息と地域によっては復興が手付かずの状態で放置されている地域もある事です。


国を挙げての1日でも早い復興を願うとともに、防災士としてなにができるのかが問われた訪問となりました。


 


             防災士 木村尚史(奈良県支部副支部長)